DIK365

  • アルミニウム合金
  • ダイカスト用アルミニウム合金
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  • 自動車・バイク
  • 各種車載部品
  • 精密機器
  • フレーム

特徴

「欧州でStructural Partsに広く使用されている高延性、高耐食性合金」

1

成分 Al-Si-Mg-Mn合金

2

物理的特性

表2-1 物理的特性

密度
g/cm3
液相線温度
固相線温度
熱膨張係数
×10-6/℃
比熱
J/(kg・K)
熱伝導率※
W/(m・℃)
DIK365 602 573 876 128
ADC12 2.68 582 515 21.0 911 125

※熱伝導率は、平板ダイカストサンプル(50×100×5 mm)より試験片を切り出し、測定を行いました。

表2-2 機械的特性
(a) 硬さ特性

熱処理条件 ブリネル硬さ
HBW
ロックウェル硬さ
HRB
マイクロビッカース硬さ
HV 0.5
F 69 32.4 79

T5(180℃×3h)

73 41.8 87

・試料:平板ダイカストサンプル

(b) 引張特性

元素 (wt. %) 熱処理 引張強さ(MPa) 伸び (%) 0.2%耐力(MPa)
Cu Si Mg Zn Fe Mn Sr
0.01 10.03 0.43 0.01 0.12 0.56 0.0168 F 323 8.8 159
T5 361 6.1 258
T6 317 6.5 265

・試験片:ASTM引張試験片
F :熱処理無し

T5 : 180℃×3h
T6 : 510℃×3h→180℃×3h 

3

その他 耐食性

表3 耐食性試験サンプル 成分値

試料名 元素 (wt. %)
Cu Si Mg Zn Fe Mn Sr
ADC12 1.73 10.17 0.24 0.64 0.86 0.18
DIK365 0.01 10.03 0.43 0.01 0.12 0.56 0.0168

図3 塩水噴霧試験による腐食減量

*平板ダイカストサンプル(50×100×5mm)

*試験期間:720h、n=3

  • 溶解温度  金型方案によっても変わりますが、680~700℃程度を推奨します。
  • フラックス ADC12用のフラックスでも良いです。
  • リターン材の使用について

①機械的性質重視の場合
Mg、Srが減衰すると機械的性質が変化するため、リターン材は使用不可です。ただし、MgとSrを分析し、添加が可能であればリターン材も使用できます。

 

②耐食性重視の場合
リターン材の使用可能。リターン材使用によりMg、Srは減衰しますが、耐食性には影響がありません。

おことわり

本技術資料に記載されている数値は、当社の測定値であって保証値ではありませんので、ご了承ください。

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